津嘉山 梢

甲陽音楽院コンテンポラリーミュージック科ジャズピアノ専攻卒業ののち、東京藝術大学作曲科卒業。

藝大作曲科在学中に提出した室内楽作品『SOAK』が優秀作品に選出され、大学主催による木曜コンサート(台東区生涯学習センター)にて初演される。

沖縄民謡の節回しやジャズのフリーインプロヴィゼーションを模したサクソフォン五重奏曲『Nirai-Kanai』や、サクソフォン四重奏のためのミュージカルメドレー作品『Broadway’s Jearney』、グランドピアノにエフェクターを使用したポピュラー音楽に寄せた作品やチェロとソプラノヴォイスのための琉歌による創作歌曲など、ジャンルを横断していく創作スタイルが好評。

コンポーザーピアニストとしての活動も多く、2017年にヴォーカル、ピアノそしてコントラバスによるジャズユニット『ことは、と』でファーストアルバム『白をまとえば』を発表。発売記念コンサートが行われたサニーホール(日暮里)では、弦楽四重奏とヴォーカル、ピアノ、そしてコントラバスを擁した編成でジャズアンサンブルの室内楽的な可能性を見出す。

2018年には、日本を代表するジャズコントラバス奏者の吉野弘志氏率いる『環太平洋トリオネオ』に参加。民族音楽、ジャズ、クラシック、現代音楽などを踏まえた自作品をピアノとコントラバスとドラムスによるジャズの伝統的なピアノトリオによるフォーマットにて実験的に演奏。

クラシック・現代音楽・ジャズを学んだことで得られた聴感覚を頼りに、構造や慣習にとらわれない自身の音楽世界をより明らかにするため、日々研鑽中。